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超ラブ凌辱少年期 7

カスパール 2015-04-01投稿
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 良く良く観察して見ると、足下の地面にヒビが入っていたがどうやら彼は受け切れないエネルギーは地面へと流して拡散させている様であり、何れにせよこのまま最後までやっても勝敗は明らかであった。

「ああぅ・・・!!」

「あぶない!!」

 その時、息が乱れていた早苗は疲労の余り、足をふらつかせてしまうが幸人は瞬時に反応してそんな幼馴染みを抱き止める。

「・・・あ、あ」

 少女が震え乍らも幸人を見上げるが、試合に負けたこと、それ自体よりももう少年に取り合って貰えなくなるのではないか、と言う不安が渦巻いて思わず泣きそうになってしまうがしかし、そんな少女を静かに見詰めていた幸人は、ゆっくりと口を開いた。

「早苗。僕、君の事が好きだ、大好きなんだ」

「ふえぇっ!?」

 突然の事に、早苗は言葉が出てこなかったが幸人は構わず先を続ける。

「ずっと勝ちたかったよ、早苗に。だって早苗の事が好きだった、だから対等で居たかった。格好良く居たかったんだ、立派でありたかった」

 最初はビックリしていたモノの少年の言葉を聞いている内に、少女は目頭が熱くなり、徐々に張り詰めていた心が解きほぐされて行くのを感じた。

「早苗、君の事が好き、大好きなんだ。だから僕の恋人になって欲しい」

「・・・・・!!うん、うんっ。良いよ幸人、嬉しいっ。私もずっと・・・・っ!!」

 それを聞いた早苗は喜びの余りに泣き出して彼に駆け寄り、その肉体にしっかりと抱き着くが、それを少年もしっかりと両腕を回して受け止める。

 大好きな男の子の温もりと匂いに包まれ乍ら、早苗は一瞬で全てを理解したのだ、苦しんでいたのは自分だけでは無かった、彼もまた同じ様に自分を思い、悩み、迷い、それでも決して諦めずに努力し続けて来たのだと。

「負けちゃった」

 気分が幾ばくか落ち着いた早苗はそう言って、改めて親以外で初めて自分に泥を付けた男の顔を見たが、今では彼女もまた悔しくはあったモノの、それが霞んでしまう程の喜びと満足感とでいっぱいになっていた。

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