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美雪とセシリア 4

カスパール 2015-04-03投稿
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 これだけでも厄介なのに、其処へ教師の”高橋 七絵”が合流して以降、攻撃は本格的にエスカレートして行く事になるのであるが人は、特に子供と言うのは権力を持った上の立場の人間に弱い。

 それが何も世界有数の、等と言う凄そうなモノで無くとも構わないのである、例えば何人かいるスポンサーの内のたった一人に対してさえそうであるし、況してや相手が恩人だったり尊敬している人物ならば尚更だが、この高橋こそこの放送部部長の椅子を田所へと回してくれた人物であると同時に似た者同士で気が合ったのだろう、予てよりその言動に田所や柊は憧れを抱いていた。

 その上高橋自身もまた、幼い頃から中学までバレエを習っていた事もあり、前々から”新体操なぞ無くても良い、本当はその分もバレエに力を入れたい”との考えを有していた為に、”何の罪もない新体操部を”、”何としても潰す”と言う教師としてはあるまじき行動へと出たのだ。

 悪知恵が働いて性質も悪い、正に極悪とはこの事では有るのだが、現実やネットでも勢い付いていた柊達の有利さはしかし、以外な場所から崩れて行った。

 この一連の新体操部バッシングがPTAと教育委員会の目に止まったのであり、しかもその切っ掛けを作ったのが誰あろう、高橋自身であった。

 実の所、美雪達の一件以前から教師やPTAの役員の間で彼女の生徒に対する態度が問題となっており、密かに各方面が注意を払っていたのである(彼女はこれ以外にも同様の事を何度も何度も、至る箇所でやっており眼を付けられていたのだ)。

 大人達は流石に冷静だった。

 ある日突然呼び出された高橋は教師やPTA、更には教育委員会の面々の前で証拠を提示されて吊し上げを喰らい、事実上、学校を追放された形となって転勤して行った。

 しかもこの時、更にもう一つの”美雪達の実力行使”と言うドラマも進行していたのであるが、相次ぐ卑劣な行動に最早辛抱堪らなくなった彼女達は(多少の躊躇はあったモノの)遂に柊を待ち伏せしてリンチを加えたのである。

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