薫の部屋―――\r
「ハルカ…おぃ!」
ハルカはぺたりと座り込んだ。まさかその先輩を好きになりました、なんて言ったら薫はどう思うんだろう…怒るだろうか…悲しむだろうか…
「ハルカ…」
いつのまにか目の前に居た薫がハルカの首筋に手を添える。
「どうしたの…?」
優しそうな目…どうして…どうして……!?
「…今更優しくするの?」
薫はハルカの顔を覗く。ハルカは目に涙をいっぱいためていた。
「なんで気持ちが離れそうな時だけ優しくするの!?やっぱり薫は体だけ目当てなんでしょう!?何で今更…もう遅いよ…」
もう出会ってしまった…とても大好きな人と――――もうこの人を愛せない―\r
「ごめんっ!ごめんハルカ…好きだよ」
「やめて!!!聞きたくないっ」
ハルカは泣き出した。「帰してっ帰して…家に帰してぇ…」
もう私を自由にして――――アヤメの元に還して――――
「嫌だ…絶対…」
「かお…!…」
ハルカは薫の顔を見上げた。その顔は見た事も無いような怖い顔だった。見た事も無いほど弱い顔だった。
「今誰を考えてた!?他の男だろ?…そいつとヤッたのか?」
静かに薫が言う。
ハルカは目をそらした。
「ヤッたんだな…」
「!!薫っやめてっ!」
薫はハルカの服を引きちぎりハルカの露になった乳房をむさぼりつくように舐めた。
(やめて…薫…)
恐怖から声が出なかった。
薫は手首を縛り抵抗出来ないようにする。
「もう逃がさない…」
薫は自分の物だと言わんばかりにハルカの首筋にキスマークを付ける。まるで赤い血のように跡が浮かび上がる。
薫は既に大きくなっていた自分のモノを出し無理矢理ハルカの中へ入れる。
「んふぅ!(痛い…!)」
まだ濡れていない為激痛が走る。構わず薫は激しく攻める。
(やめてぇ…薫ぅ)
その時気付いた。薫の目に涙が浮かんでいた事に。ハルカは思った。
この人を傷付けた事に変わりは無い…罰を受けよう…
「ごめんね…薫ぅ」
薫の動きが止まる
「もう…有り得ないのか…?お前の中に俺は居ないのか…?」
薫が悲しそうに見つめる
この顔を見ていると愛しさがわいてくる。ハルカの気持ちは正直揺らいだ
――しかしこれは[情]と言うものだろうか―――――\r