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美雪とセシリア 18

カスパール 2015-04-04投稿
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「ノン。全くナンセンスですよ、そのシンクは。でもまぁ、もしかしたら、リアリストと言うよりはアナーキーなだけかも知れませんケレド」

「そっか。・・・でも確かに私が抱くヨーロッパの文化や街並みって、何処かに中世のそれが反映されているのかも知れないです。”シンデレラ”とか、”長靴を履いた猫”とかの、何処か王公貴族の様な・・・」

「アッハハハハハハッ!!」

 少し俯き加減で済まなさそうに話す少女の話しに思わずセシリアが吹き出してしまう。

「ごめんなさい、可笑しくてつい・・・。でもそうでしょうね、フォーリン・ピーポゥな貴方達から見れば、やっぱりそう言う所へ目が行くのでしょう。でもね、美雪?ヨーロッパの王公貴族なんて、全然大したこと無いよ?寧ろ此方の方が文化レベルの素晴らしく高かったモノだって有るのだから」

 聞いた話だけれど、と前置きした上で、セシリアが語ってくれた。

「昔のヨーロッパの貴族達がどうやって生計を立てていたか、知ってる?全員がそうかは解らないし、確かに中には優しい人も居たのかも知れないけれども。それでも表向きな税収だけじゃなくて、マネーゲームとか奴隷貿易、武器商人にまで手を染めていた連中も居たらしいよ、”たしなみ”だと言ってね」

「そんな・・・。嘘でしょ?」

「社交界なんてホモのオンパレードだったみたいだし、それに排泄とか排便とかが兎に角メチャクチャだったらしいよ、庶民は桶に貯めたモノを道端へ直接ダイブさせてたし、ジェントルマンやマダムなんかも王宮や屋敷の片隅でこっそりと処理していたらしいからね、近代になっても、そう言う所は何も変わらないよ」

 複雑そうな表情を浮かべる美雪に対し、休みを挟み乍らもセシリアが続けた。

「私は超能力者では無いから、裏の裏までは解らないけれども・・・。良くお金持ちの人々が寄付をするって話、あれは何でか知ってる?”やった事はやり返される”って言う自然の摂理を使うため、だとか、他にも”税金逃れ”の為だとか言ってる人もいるんだけれども、もしそうだとしたならちゃんと回り回って自分の懐へと帰って来るようになっているのかもね。・・・勿論そんな事は、解らない様になっているんだろうけれど」

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