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超ラブ凌辱(少年から大人へ) 3

カスパール 2015-04-10投稿
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 まだ若い乍らもその強大なる底力を解放し切る事に成功した幸人青年は、その状態では代謝を活性化させると同時に大量のエネルギーを循環させる為に何の負担も無しに細胞を次々と新生させる事が可能であり、その為三日から五日間程度は寝なくとも活動を継続できたし、また破損したり脆くなった箇所は直ぐ様回復させる事が出来た。

「いつの日か、君は必ず元に戻るよ。だから諦めてはダメだ」

 しかし、如何に新たなる能力に目覚めたからとは言えども、やはり本来の自分が解らない、一刻も早く取り戻さなくては、ともがき苦しむ彼を、とても見ていられなかったのだろうし、また一方でもしかすると既に占術か何かで知っていたのかもしれないが、とにかく翁斎は落ち込む幸人をそう言って励ましてくれたのであるが、それから半年程経ったある日、それは突然現実のモノとなる。

 ふと目を通していた旅行雑誌に偶然、縁のある場所が映っており、それが切っ掛けとなって全部では無いにせよ、自身の本当の名前や早苗の事、両親や里の事等を思い出す事に成功し、それ以降も少しずつ、何かの拍子に記憶が蘇ったり昔の自分を夢で見たりして、曾ての自分を取り戻して行ったのだ。

 その結果自分が”まつろわぬ民”の人間であると理解はした彼は、それでも最初は戸惑いを隠せずにいたが、勝山夫妻の思い遣りや周囲の励ましのお陰で少しずつこの世界での生活にも馴染んで来ていた。

「じゃあ、行ってきます」

「ああ、行っておいで」

「今日は私らも遅くなるからね。ああ、それから新しい人がまた入居するから、宜しくね」

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