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美雪とセシリア 29

御法屋 金帯 2015-05-12投稿
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「あっ。おはようございます、先生、先輩っ!!」

「はざっす・・・」

 四人がワイワイはしゃぎあっていると、更に二人の生徒がやって来るが、かしましい方が”三宅 奈々”、気だるそうなのを”田端 織香”と言い、この二人は新体操部の一番フレッシュな若葉と言う名の最下層、先輩達に絶対服従(ま、運動系の部活等何処もそんなもんだが)なパシり役(一昔では”アッシー君”)であり、色々な意味で期待のホープであった。

 だがこの二人、友人もいて悪い奴では無いモノの奈々は時折勢いや思い込みで突っ走ってしまう先走りちゃん、そして織香は単に”楽しそうだから”と言う理由以外は何を考えているのか解らない(多分にその場しのぎ的な)脱力系適当ちゃんであり、足して二で割ると(普通の人、と言う意味で)中々良い塩梅の人物が、それも丁度二人出来上がると言う内容であった。

 例えばGW中に全員で、”足腰を鍛える”と言う名目の元、少し離れた秩父地方の山へと泊まり掛けでハイキングへ出掛けたのだが(山中は”雀蜂”等のとんでもな連中がたむろしている為に、防虫スプレー等はしっかりと完備していた)その際、天候が変わり始めて雨模様になって来た際に、全員で”今日は此処までにするか”と言って下山する事にしたのだが、お喋り好きな奈々は「きっとこのあと、風が出てきて雷雨になって、雹が降る。雪も隕石もいっぱい降って来るよ」等とまるでこの世の終末を予言するかの様な実にけしからん言葉を、凄く適当に口から吐き出したのだ。

 ところがその後で実際、風が強まって雷雨が起き、しかも気流の影響で一部では(本の僅かな間であるが)雹が降って来たのである(流石に雪や隕石は降らなかったが)。

「ねっ!?私が言った通り!!」

「てめぇはただ適当に、言葉を羅列しただけだろうが!!」

「しゅ〜ん・・・」

 伸子に厳しく突っ込まれた奈々はしかし、実際その通りであった為、何も言えなくなって俯いてしまうモノの、しかし彼女は持ち前の明るさと愛らしさで先輩や同僚連中の心をしっかりと鷲掴みにしていた為に、弄られ役ではあったモノの決して苛められたりはしなかった。

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