「・・・ちぇっ!!」
「もう、解ったよぅ」
「お兄ちゃん・・・」
「クロード・・・」
困った様な表情を浮かべて淑女が続けて発した言葉に兄弟が頂垂れると、それを見た各々の妹であるミリアとカズミもまた呆れると同時に心配した面持ちでロを開くが彼女達は彼等と双子であり、不思議な事に二年毎に必ず一対で生まれて来た。
因みに更に下には先日四歳になったばかりの三男と三女の“カツヒコ”と“エレノア”が居るのだが、午前中タップリと遊んだ彼等は現在は部屋で昼寝をしていた為にこの場には来ておらず、その分のおやつは前もってキッチン内の大冷蔵庫に取り置いてある。
「さあ早く。教わった通りに行儀良くして食べてね」
「はーい・・・」
「頂きま〜す」
(お母さんて自分も煩いけど、何かあると直ぐ“お父さん”だよな〜・・・)
(でも最近は凄く静かで優しいけど・・・。確かにお父さん、怖いからね〜)