勿論、綾壁家の二人の兄も同様であり、彼等は一般常識や時事問題を学ぶために便宜上、国立中央学院大学の通信制スクールに入学しているもののその実質、二人への教育は全て指導者である亮太郎に一任されていた。
これは師の見立てで幾らでも教育プログラムの内容を組み替えたり、量を増やしたりする事が出来るのだが一方で後者は怪我や病気などで自分が満足に後進を育てられない場合に多く採られる方法であり、それ以外でも蒼太のように親から“一般人として生きた方が良い”と判断された子供達が送り込まれて来る場合もあった。