「そっか、お父さんに言われてきたんだ・・・」
「うん、“お前は未熟だからここで勉強してきなさい”って。。一般人としても生きられるようにって・・・」
「・・・じゃあ家と同じだね!!」
「メリアリアもそうなの?」
エーテル学園に入学してからあっという間に半年間が過ぎたがこの間、学園生活にも慣れた蒼太は周囲とも打ち解けて、それなりに充実した毎日を送ることが出来ていたのだが、特にメリアリアとは気が合ったのだろう、毎日の登下校や週末の土日などは大抵、一緒に行動したり遊んだりするようになっていた。
ちなみにメリアリアは蒼太より二つ年上の八歳であり、小生科二学年であった為に初等科の彼とは校舎が違ったものの元々、この二つは中庭を挟んで向かい合わせに建てられており、尚且つ二人とも窓際の席だったから授業中も互いの席から相手に向けてこっそりと手を振り合ったりもしていたのだ。