(なに、いつかはなれるだろう。そうでなければ死ぬだけだ)
あるいはさっさと尻尾を巻いて逃げ出すか、それもまた本人の選択であり他人がどうこうできる領分でもなかった、現に彼女と同期で今現在も現役なのは十指に満たず、後は政府高官として現場を離れたか、もしくはトラバーユしたか。
いずれにせよやる気もないのにいられても目障りなだけでありその辺り、セフィアリアは徹底していたがそんな視線とプレッシャーとを受け続けたメリアリアの心は悲鳴を上げ始めていた、それはどれほど隠そう、堪えようとしても表に出て来てしまうのであって、その瞬間を幼馴染の少年に目撃されてしまったのだ。
「・・・ねえメリー」
「なあに?」
「何か悩み事でもあるの?」
「ううん、どうして?」
「だってメリー、時々物凄く辛そうな顔をするんだもの、気になっちゃって・・・」
「・・・・・っ!?」