照れくささと恥ずかしさから俯き加減で発せられたメリアリアの言葉に少年は戸惑いつつも必死に頷き返すがそんな彼の仕草に堪らなくなって少女は再びキスをする。
すると徐々に嬉しさの出て来た蒼太もまた、彼女の頬に口付けを返すがそれに対して少女は一瞬、驚いたように沈黙してしまった。
「・・・・・っ!!」
「あ・・・」
「・・・ナマイキッ!!」
怒られるかな、と思ったけれどもメリアリアは怒らなかった、むしろ一層激しく彼の顔の至る箇所へとキスの雨を降らせるが、それに対して蒼太も負けじと応じて少女の顔に何度も何度も口付けをするがそうしてしばらくの間、キスの応酬を続けていると突然、メリアリアが少年の唇に唇を重ねて来る。
「チュプッ!!」
「んむっ!?」
突然の出来事に、今度は蒼太が愕然としてしまい一瞬、身動きが取れなくなるが、直ぐに落ち着きを取り戻すと自身も唇を彼女へと押し付け返すがそれはまだ軽い、ほんのお遊びのようなモノだったとしても互いに取っては紛れもないファーストキスであり、そしてこの時が二人が互いを異性として意識し始めた瞬間であった。