(してやられた、こんな子供だましに・・・!!)
「命のやり取りに、熱中しすぎたな・・・」
愕然とする銀髪の暗殺者の下へ、ゆっくりと歩いて来たセフィアリアが言い放つが長年、戦士として生死の狭間を渡り歩いてきたコーネリアはそのせいで逆に頭を柔軟に使うことが出来なくなってしまっていた、剣や呪文=攻撃と言う概念に捕らわれ過ぎてしまっていたのだ。
それに加えて冷静な判断が出来なくなるほどに、メリアリアの猛攻に追い詰められていた訳だが要はそれだけ、この美少女騎士の実力が完成されたモノだった、と言う事であろう、しかし。
「・・勝ったつもりか?」
「・・・・・」
「私にはまだ、こういうものがある!!」
それまで苦渋の表情を浮かべて項垂れていたコーネリアが一瞬、不敵に笑うと手を空高く掲げ、召喚用の魔方陣を出現させる。
呪文を唱えてその魔力を校庭の、大量の砂塵へと向けた瞬間、そこから巨大なモンスターが三体も出現して三人の周囲を取り囲み始めたではないか。