「・・・こいつらは!?」
「サンドゴーレムか!!」
「その通りだ!!」
「正気か!?」
術式を終えた後で力を消耗しすぎたのだろう、多少よろけ気味になっているコーネリアへと向けて、女王師弟が避難の眼差しを向ける。
「こんな街中で!!」
「コーネリアさん、あなたは何と言う事を・・・!!」
「好きに言え」
するとそれは覚悟の上だったのだろう、悪びれる素振りを見せて一瞬、視線を逸らしつつもコーネリアがそう応えるが、しかし直ぐに再び二人に向き直るとニヤ付きながら口を開いた。
「知っての通り、このサンドゴーレムは上位モンスターの一種だ、如何にお前たちと言えどもそう簡単には倒すことはできまい」