どうしても、と言葉を続けながらもコーネリアは少しづつ後退していた、この状況下でも脱出を決して諦めないのは彼女の強さとしたたかさ、そして訓練の為せる業だ。
「戦うつもりならば本気で攻撃することをお勧めするぞ?もっともそんな事をすれば事件は確実に明るみに出るだろう、校舎だって無事には済むまい、さてどうする?」
「・・・・・」
「ちなみにもう一つ、教えておいてやろう。コイツ等はもし、外敵によって倒されたり私に何かあった場合、自爆するように作られているのだ。もし無事に事を収めたいと望むのならば、私が安全圏に脱出するまで手出しを控えてもらおうか。そうすれば術式を解いてやる、コイツ等はただの砂に戻る」
と、コーネリアが自信満々でそう言い切った時だった、セフィアリアがヒュッと跳躍したかと思うと近寄って来た一体の手足を一瞬で切り落とし、そのままコーネリアに肉薄して首元に剣を突き付けたのだ。
「な、なっ!?」
「・・・降伏するか、ここで死ぬか。手向かいはしないでいただきたい」
「・・・甘いな、セフィ」