それらがすんなりと自身の中に溶け込んで行き、そして彼女は途方に暮れるのだが彼の事を考えているとそれだけで胸がドキドキとして暖かな気持ちになれた、ほんわかと出来たのだがそんな事もあって彼とはだから、とてもよく遊んだ、それこそ家の外でも中でも駈けずり回り、泥だらけになり、時には擦り傷を作ったりしながらもずっと一緒に過ごして来たのだ。
「きゃはははははっ、くすぐったい!!」
「あん、留火ったら動かないでぇっ!!」
また当人同士のみならず、互いの両親も仲が良かったことからどちらかの帰宅が遅くなったり、泊まり掛けになる際にはもう一方の家で預かってもらう事も少なくなかった。
そしてそんな時は決まって二人は一緒にお風呂に入り、体を見せ合いっこをしたり、洗いっこをしたりするのだが多少の恥ずかしさもあったものの真白はついつい、思い人である少年の、その鍛え抜かれた肉体へと目が行ってしまう。
「本当にかっこいいよね、留火って・・・」
「そうかな、そんなこと、ないと思うけれど・・・」