「どうしたの?何の騒ぎ・・・!!」
「・・・・・っっ!!?」
「あ・・・っっ!!!」
やや困惑しつつもそれでも少女が言葉を続けようとしていた、その時だ。
騒ぎを聞きつけて校舎から一人の乙女が顔を出すが彼女を見た瞬間、留火の表情が今度こそ固まってしまった、腰の辺りにまで伸びたストレートロングの見事な金髪に青空を凝縮したような透き通った碧眼の瞳、可愛く整った顔立ちに乳白色の艶やかな肌。
間違いない、真白だ、こんなにも可愛くなってしまうなんて!!
「あ、あ・・・!!」
「ま、真白・・・!!」
そう言って彼女に駆け寄ろうとした留火だったが次の瞬間にはしかし、別の意味で再び固まってしまった、明らかに自分を見つめて驚きと喜びとを浮かべていた彼女が、その表情を消して視線を逸らしたのだ。
「・・・そう。この学校に来たのね、あなた」
「え、ええっ?」
(あれぇ・・・?)