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アルビレオ63

エレクチオン 2018-06-20投稿
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 それは同時に快楽もまた倍増する事を意味しており、いまや半狂乱となった真白は彼氏の前で思う存分痴態を晒す。

 もっとも。

 最大の性感帯である生殖器にタップリと愛する留火の、それも媚薬フェロモン入りの精液を打ち込まれた彼女は既に、元に戻れない状態にまで追いやられてしまっていた、否、最初からそうだったのだ。

 思えば留火は子供の時にはいつも自分の側にいてくれたし、寂しい時や負けそうな時などは自然と寄り添ってくれた、話し相手になってくれたのだ。

 何か困ったことがあると多少、強引だったけれども手を引っ張ってグイグイとリードして行ってもくれたのだがそれは単に幼馴染だったから、と言う訳ではなくて、今にして思えば彼なりの優しさ、気遣いだったのだろう、多分。

 そしてそれは、両親の都合で離れ離れになってからも同じであった、正直慣れない異国での事、泣きそうになった事だって一度や二度ではなかったがしかし、それでも彼とのことを思い出すだけで夢を描く事が出来たし、勇気をもらえた、要するに彼女はずっと留火に支えられて生きてきたのである。

 ・・・最後の最後は、ちゃんと自身で道を切り開いてきたのだとしても。

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