一つ目は年が近い女性兵士を参加させることで米軍にはこんな存在もいますよ、資格を満たしていれば将来、誰でも入隊できますよ、と言う事をアッピールするため。
二つ目は、我々は一番年の若い女性兵士でさえもこれだけ強いのだ、と言う事を知らしめるためだったが、結果を言えばこの目論見は上手く行った訳だ、何しろ歩美はこの辺りでは同年代で負け知らずの格闘少女だったのだから。
当然、経験もスペックも上だったアニタが圧勝したものの。この時、彼女は対戦相手の当時十三歳と半年の少女に目をつけ、密かにつけ狙っていたと言う訳だ。
「ユーとフレンドになりたい、ok?」
歩美にしても、当初は全く警戒していなかった、勝負に負けた悔しさは確かにあったがそれ以上に年もそこそこ近くて尊敬できる、海外の友人が出来た事に感動していたからだ、だが。
それが女同士のいやらしい日々の始まりになるとは、この時の彼女はまだ、理解していなかった。