「あなたは私たちの同志、ビアンカに手を出した。それは許されるべきことではないわ」
でもね、と彼女は話を続けた、貴方たちが真剣に愛し合っていたことは知っている、それを責めるほど野暮ではないと。
「それにね。開祖ウルスラより一千年、今までにも何度かこういうことはあったわ。そしてその度に私たちはその恋人となった男たちを呼び出して腕試しをしていたのよ?一つは恋人となったレガリアスを守れるかどうかを見極めるため、そしてもう一つは・・・」
「・・・・・」
「何かあった場合、私たちと共に戦えるだけの素質があるかどうかを見るためにねっ!!」
「・・・・・」
「ああっ!?」
そう言うとナナミはいきなり跳躍して留火の前に躍り出る。