まるでセックスの後のような事を呟くもののこの時、ナナミは別にふざけている訳でも何でもなかった、ただただ今しがた、自らが味わった攻撃の峻烈さを、素直に口に出したのだが何しろ、彼に刺突を浴びせようと切っ先を向けるとその次の瞬間にはもう、上や横からバチーンッと言う衝撃が走って体勢が崩される。
それだけではない、彼の剣撃は、その一発一発がとにかく重くて硬いのだ、刃を合わせる度に体中の骨がギリギリと軋む程に。
しかもそれを、正にこれから攻撃を仕掛けようという、その直前にやられるために、普通に攻撃を受けた時に比べて肉体的にも精神的にも、掛かる負担が比べ物にならないくらいにデカかったのだ。
「はあはあ、ふー・・・っ!!」
(な、なんて子なの?全く。まるでこちらがやろうとしている事が、一瞬早く解るみたいに・・・!!)
「・・・大丈夫ですか?学園長」
「・・・ええ、もう大丈夫だけど。キミは、一体」