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はじまりは放課後…《5》

 2006-06-12投稿
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美里の部屋は二階である。
私が先に、階段をトントントンと降りて行くと、
階下で、たまたま通りかかった美里のママと会った。
「あら、潤子ちゃん、もうお帰り? 泊っていけばいいのに」
美里のママは、私と後ろにいる美里を交互に眺めて言った。
「そうよ、潤子、泊れば」
私は今さっき、美里としていた行為が思い出され、おまけに
美里のママにバレてはないかと、背中に冷たい汗を感じた。
「いいえ、明日は朝早く出掛けるから…」
「まあ、デートでしょ。美里から聞いたわよ。潤子ちゃん、カッコイイ
彼氏できたんですってね」
「そんな、カッコよくないですよ…」
「ママ、潤子、そこまで送って来るね」
美里はそういうと、さり気無く私の手をとった。
いつもなら、何でもない普通の行為。
今の私は心臓の音が、室内に響き渡っているのではと思う程、
動揺している。
「では、おやすみなさい」私は美里のママにこう言うのがやっとだった。

美里が近くのコンビニまで私を送ってくれるという。
二人の手は繋がれたままだ。
無言で歩くのがキツかった。さりげなく美里を見ると、
ガムを噛みながら、いつもと同じ、癒しの笑顔である。
「美里…」「ん?」「美里」「どうしたのよ潤子?」
私は立ち止まった。公園の中で、もう誰もいない。
「どうしたのって…そんな言い方しないでよ」
「フフフ、可愛いね、潤子は」「やめてよ、悲しくなるよ」
「大丈夫だよ。私は潤子が好きなだけで、何にも求めていないから、
私のことは真央先輩だと思ってくれればいいんだよ」
「美里…それは…」
滑り台の所で、美里は私を強く抱きしめた。
私たちはどちらからともなく、唇を重ね合った。
美里の口の中のガムが私の口へ移行された。
「…飲んで」と美里が真面目な顔で呟いた。
私が躊躇わずに飲み込むと、美里は「たまんない」と言って、
グチュグチュとやらしい音をたてて、唇を吸ってきた。
美里の手は私のスカートの中へ滑りこまれた。
美里の指が遊びはじめる。
パンティーの脇から、数本の指を器用に使って、私の前と後ろを捏ね繰り回す。
「あっ、ああああ、ん…」
私の体が崩れはじめ、溶けいく。
何もいらないと、ぼんやり思い、「真央先輩…」と喘いでいた私。

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