拓海が私の上に覆い被さって来た。
『美羽…ごめん。俺…』
拓海の声がすごく震えていたのが分かった。
『俺、美羽のこと好きだよ。世界で一番愛してる。美羽さえ居れば他に何も要らないよ…。今まで冷たくしてホントごめん…。本能のままお前に向かっていったら壊してしまいそうで…怖かった。』
拓海が悲しそうに全て打ち明けてくれる姿を見て、私は自分の胸の高まりに気がついた。
『そんなに私のことを?だって…あんなに私が問い詰めても何も言ってくれなかったじゃない…。』
私は拓海の本心を聞けて、嬉しいはずなのに…何故か泣けてきた。頬をつたう涙は冷たかった。
拓海は私に優しく触れるだけのキスをしてきた。
『…ごめん。あの時はお前の悲しそうな顔を見るのが辛くて…言ってしまえばすっきりすると思った…けど、それと同時に美羽への気持ちが爆発しそうで…言えなかった。』拓海は私の目を真っ直ぐ見つめながら目を潤ませていた。その姿があまりにも可愛くて…愛しかった…。
『拓海…愛してる。ずっと側に居て…。』
私がそう言った瞬間、拓海はキスをしてきた。最初は優しく。だんだん激しく舌を絡ませて吸ったり、甘噛みしたり唇を上と下交互に吸ったりしてくる。私はキスだけでうっとりした気分になった。
『はぁ…んっ…』
-ピチョピチョ、チュパチュパ、チューチュー、レロレロ-
静かな部屋に二人のキスの音だけが響き渡る。