あれから数日後の夜木村から電話があった。こんな遅い時間に一体なんだろう。イヤな予感がする。
キムラ「おぉ!優?今俺近くで飲んでんの!お前も来いっ。」
ワタシ「木村…相当酔ってるね…どうせ足にするんでしょ?」
キムラ「バ〜カ…会いたいだけだ。すぐ来いよ。」
相変わらず勝手な奴だ。でも会いたいと言われると素直に嬉しかった。職場の飲み会だったので、私の知り合いばかり。久々の再会をみんなで喜んで2時間ほど盛り上がった。日付が変わった頃に解散になり、私と木村は車まで歩くことにした。
キムラ「ちょっと遠回りしていくぞ!」
フラフラとよろめきながらも私を掴んだ力はもの凄かった。
ワタシ「痛いっ!木村痛いってば!この酔っぱらい…手加減しなさいよ。」
大通りから外れた暗い道へ連れ込まれていく。木村が抱きしめてきた。
キムラ「優…抱きたい…」
ワタシ「ダメ。こんなに酔っぱらってる人に抱かれたくない。ほら…離して。送るから行こうよ!」
木村から何とか逃れて歩き出そうとしたが、さっきよりも強く抱きしめられて全く動けない。
キムラ「待てって言ってんだよ…」
私の頭を無理やり自分の胸に押し付ける。
ワタシ「やめてよっ!痛いってば!イヤだっ…」