兄:「お前学校休んだの?」
香:「知らなかった?熱があって...」
そういえばあれから熱計ってない...まぁいいや。
兄:「あ。そういえば,昨日俺に布団かぶせたのお前?」
香:「あァ。お兄ちゃん寝てたから」
兄:「サンキュー...ってお前それで風邪引いたンじゃね?」
香:「(ぶっちゃけ寝相のせいだけど)あぁ...かも。」
兄:「ごめん。代わりに勉強教えてやるよ。」
香:「まぢ?教えて!!!」
お兄ちゃんに勉強を教えてもらう。
問題を解いてる途中で携帯がブルった。
From:佐宮 和也
Sub:(non title)
――――――――――
いいよ。別にそんな遠くないし。てか勉強大丈夫?今日結構進んだよ。
返信
To:佐宮 和也
Sub:(non title)
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大丈夫??
お兄ちゃんに教えてもらっとるよ??
送信。
勉強再開。分かんないところはお兄ちゃんが説明する。
また携帯がブルった。
From:佐宮 和也
Sub:(non title)
――――――――――
そっか。てか、俺梅川の事好きなんだよね。だから一緒に学級委員とかやってるし。付き合ってとかは考えてないけど俺が梅川を好きって事は知っといて。
へ...?
念のためもう一度読み返す。間違いじゃない。
告白...だぁ?
自然と顔がニヤける。
返事は...後でいいや。とりあえず落ち着こう。
携帯を閉じて、シャーペンを持つ。顔はニヤけたまま。
告白は初めてじゃない。付き合った事も何回かある。
でも和也からあるとかウケる!!!笑
あたしは、一時和也の事が好きだった時があってアタックしてた。
最近はあんまり気にかけてなかったけど恋が叶って嬉しくてまた好きな気持ちがぶり返してきた。
ニヤつきがとれない。
頬杖をついてポヤーッとしていると
兄:「お前何考えてンの?気持ち悪いから一人でニヤニヤすんなよ。笑」
一気に現実に戻されて勉強を始める。
でも頭の中は和也の事を考えてる。
全然進んでないノートを見て、お兄ちゃんがあたしからシャーペンを奪って
兄:「ここはさっき説明したやつと一緒だろぉが。」
サラサラと問題を解いてシャーペンをあたしに返す。
兄:「お前なンかおかしくね?」
香:「別に...てかさ!!!勉強、もう大丈夫だよ。」
半ば強引にお兄ちゃんを追い出してから返信した。
「あたしも」って。
あたしと和也は付き合い始めた。