股間の洗いは難しかった。姉ちゃんはボクに向かい合わせで座り直したようだ。
「ソコあんまり強くこすらないでよ!痛いんだから」
ソコがどこだか…お尻かアソコかクリの方か、タオル越しで目隠しだから、股間と言うことしかわからない。しかし、大股広げちゃってるんだろうか…
「暑いよ、姉ちゃん。まだ?」
「脚が残ってるよ」
「はいはい、ザッとでいいだろ?」
「んもう!汗ばっかりかいて」
ボクは汗かきだ。
「暑いなんてもんじゃないよ、いっぺん服着て入ってみい」
「ほらさっさとしないと余計暑いよ。」
なんて言い草だ…
サウナみたい。でも、服ずぶ濡れだからそのまま風呂に入るしかない。
「ありがとね、拓」
脱衣場に移動したのを確認して、やっとボクも目隠しと服から開放された。
風呂上がりはユデダコだ…
「少しはさっぱりした?」
「やっぱりイマイチね。」
「もう知らん!姉ちゃんの風呂なんか懲り懲りだ。」
ボクはマジに拗ねた。「ごめんごめん」
「だいたい、洗える所ぐらい自分で洗えばいいんだ。手首にビニール袋かなんかしてさぁ」
「うるさい!誰のせいでこうなったと思ってんのよ!」
「またかよ!もう知らないからな」