急いで実験室に行くと窓辺に勝先生がたっていた。
外は明るくて窓辺に立っている先生は逆光で少し影が出来てる。目眩がするほど綺麗だった
「遅ぇよ」
「すみません。あの…」「昨日の見てたんだろ?んで話も聞いちゃった訳だ」
「…はい」
勝が何も言わず奈美の後ろに回り戸を閉めた「あんたさぁ…」
勝が後ろから奈美を抱く。その手付きに鳥肌がたった。
「俺が好きなんだろ?」「なっ…先生…きゃっ!!」勝はそのまま手を下にずらす。手は奈美の大事な所の上まで伸びて来ていた。
「せっ先生…んっ…」
ただ上に手が置いてあるだけなのに奈美は快感に震えた。勝の指が微かに動く。
「はぁ…」
なんていやらしい指だろう―――――\r
「感じちゃった…?まぁ口止料ってとこだし普段はしないキスでもしてやるよ…」
勝が勢いよく奈美の唇を奪う。そのはずなのに舌の動きはいやらしく、優しい。
先生の唇―――それに触れていると思っただけで幸せだった。
しかし勝はまるで「こうすれば喜ぶんだろ?」と言わんばかりの見下した目で奈美を見ている。
もちろんこのキスに愛なんて篭ってない。
「いやぁ!」
奈美は勝を突き飛ばした。
「なんだよ!?嬉しくないのかよ!?俺の事好きなら…!」
奈美は一粒涙をこぼした。
「こんなキス望んでない…私は先生が好きなのにぃ…」
「なっ…!何が好きだよっ会ってまだ間もない俺の何が分かるってんだよっ!!」
明らかに勝は動揺していた。
「分からないよっ!でも………」
好きになるのに理由はない。一目みたその時に体と心があなたを求めたから――そんなの初めてだったから――――だからあなたを愛したの…
奈美はずっと勝を見つめていた。
この気持ちに気付いて……お願い…
「…………奈美」
ガラッ!!
「あれぇ〜?奈美まだ居たの?」
奈美はびっくりして振り向くとまたアイツ―――晃が居た。