俺は、唇を首筋に落とし、短い間隔でキスしていく。
「んっんっんっ」
吸い付くたびに声が漏れるのが面白い。
「誰かに見られちゃう…」
「まだ、授業中だから大丈夫だろ」
そう言っても、一向に首が縦に振られる気配がない。
誰もいない廊下では不満らしい。
目を少しさまよわせると、傍に普段あまり使われない事務用品などを突っ込む空き教室が見えた。
俺は、千歳の手をとると、その扉に手をかけた。
バンっ
鍵をすばやく閉めて、扉のすぐ横の壁に千歳を押し付ける。
「これで、いいだろ?」
そう言って、真っ赤になって答えられない千歳の首筋に唇をつける。
定期テストや部活などで、ここの所ご無沙汰だったから千歳の方も、本当は俺とこうしたかったんじゃないだろうか、などと勝手な妄想を抱きながら、唇を下ろしていく。