息を切らせてアパートに着いた。
姉ちゃんはドアの前にへたりこんでいる。
「どうしたの?」
「…」
…姉ちゃんは濡れた地面に座り込んでいた。今朝履かせた綿パンが、ぐっしょり…
間に合わなかったんだ……ここは近くに、トイレのある公園がない。ボクが先に帰るのはそういう理由があったから。誰にも見られなかっただろうか…恥ずかしかったろうに…
ボクはすぐに鍵を開けた。回りをうかがって急いで姉ちゃんを中に入れた。泣きそうな顔をしている、姉ちゃんのズボンと下着をを脱がせてやった。
「駅まで戻れば良かったのに。」
「微妙なとこだったから…もう…あんた遅いよ…」「ごめんな…これでも急いだんだけど…」
気落ちしている姉ちゃんを部屋で落ち着かせて、ボクは綿パンと、とても可愛らしいパンティを風呂場で軽くゆすいだ。洗濯の準備をしてから、台所へ向かった。なんか忙しい。それにしても…世話のやける姉貴だ。
ボクは風呂を沸かし始めた。