ボクは余計な想像をしないように、姉弟なんだから…と、また何度も頭に呪文をかけた。でも両手で股間を念入りに…まるで愛撫しているように見える。
「…まだ痛い?」
ちらと姉ちゃんを見るとボクをじっと見下ろして、静かにつぶやく。
「う、うん…多分…もうちょっとだけ…」
ぁぁ…どうしよう…おしまいにしてくれないと…ボク完全に立ってきた。
「じゃ、流して…」
「…うん…」
なんか急に言葉が少なくなったような気が…
その晩、食事は九時過ぎになった。カレーの出来栄えに話題は及ばなかった。
次の晩から…
姉ちゃんのソコは前より念入りに時間をかけて洗うようになった。ボクにとっては苦しい時間…
「拓也…もうちょっとだけ…」
姉ちゃんのその言葉が、ボクをたまらなくさせる。
「変な気起こしたら承知しないから…」
姉ちゃんはボクを見透かしたように釘をさす。でも、ボクも毎晩反応するのを押さえることなんてできない。最近ではそんなボクに気付いてかどうか、姉ちゃんの意地悪な言葉が多くなった。「拓、挙動不信。…ちゃんとこっち向いて、もう少し念入りにやってよ!」