「鈴ちゃん…俺…」
その時、低い声が聞こえた。
「おい」
二人は同時に振り向いた
『先生…』
「………先生」
そこに居たのは木村先生だった。いつになくイラついてる様子だ。木村先生は鈴の腕を掴み、鈴を森下くんから引き離した。
『あっ…』
「なっ木村!なにすんだよ!」
森下くんは木村に言った。そんな森下くんに
「俺の女に気安く鈴に触るな」
森下くんはカッとなって
「はぁ?お前田中先生とやって鈴泣かせてんじゃねぇかよ!!!鈴はお前に預けてられねぇよ!!!」
森下くんは鈴の腕を掴み木村から取り返した。
「…俺のだよ!!!!!!」
木村は森下からまた鈴を取り返し鈴を抱き締めた。
「なっ……鈴から離れろよ…」
「お前に渡さねぇよ…」
「………」
木村はそう言って鈴の手を引いて連れて行った。
森下くんは木村の鋭い目で睨まれその場でつっ立っていた。
---その頃鈴と木村は---
スタスタと鈴を連れて歩く木村。
『ちょっと…先生どこ行くの…?』
「………」
『腕痛いよぉ…離して…』
「………」
(木村先生…何考えてるか分かんないよ…↓)
人気のない倉庫へ入ると木村は鈴を押し倒した。
『やっ……』
木村は鈴にディープキスをする。『んっ…んんっ』
鈴は抵抗しようとするが木村の力にはかなわない。鈴は諦めておとなしくなり、同時に目から涙がポロポロと溢れた。木村は唇を離し鈴を見つめて鈴から少し離れ、壁に手をつき自分の頭を壁にぶつけた。ガンッ!!!
『キャッ!!!せ…先生!?!?』
木村は崩れる様に座り込んだ。
「俺…最低だな…」
『……』
「鈴を泣かせる事しかできねぇなんてよ…田中先生とやったのは本当だ…。昔付き合ってて、俺の事もう忘れるから最後に…って言われて。つい…ごめんな…」
鈴は木村の隣に行きビンタした。バチンッ!!!
『最低…木村先生なんか好きにならなきゃよかった…』