「……えっ?」
「俺も…神谷先生が好きです。一年前からずっと…」
スキ…?
東条先生が…あたしの事を…好き…
「そうですかぁ〜……ってえぇぇ!?」
突然の告白に亜紀は呆然とするしか無かった。
好きって…えぇっ!?東条先生があたしを好き!?ってゆうか…絶対誤解されてるよ!同じ教師としてって意味なのにぃ〜(泣)今更言い返せないよ〜
「あっ、あの東条せ…」
ゆっくりと、聡の顔が近付いてくる。
チュッ…
えっ!!「…んっ?」
は…っ
二人の唇が離れる。
「……は?」
何もかもが硬直する亜紀。聡は優しげに亜紀に微笑みかけた。
ヒソ…「一応職員室だから熱いキスは出来ないでしょう?続きはまた今度って事で」
なっ…なっなにぃぃ〜!?
『東条先生、ちょっと良いですか』
「あ、はい」
聡は何事も無かったかのように席を立った。
「お…お母さん…」
あたしキスしちゃったよ〜〜〜!!!!
放課後―\r
亜紀は保健室で、何かが抜けたようにポカンとしていた。
あぁ…あたし東条先生とキスをしてしまった…。どんな顔して会えば良いのぉ〜?しかも…
(俺も神谷先生の事好きです)
告白までされちゃったし!亜紀の顔の温度がどんどん上がっていく。
カラカラ…
「でもでもっ東条先生カッコいいしなぁ…東条先生があたしを好きなんなら付き合っても良いよねっ。」
「職場恋愛かよ」
「そうよっ!実は憧れてたりしてっ…え」
亜紀が気がつくと、宮野由宇が目の前にいた。
宮野…由宇っ!
「宮野君…っ。何!?調子でも悪いのっ!?早く…言いなさい」
「別に?暇だから来ただけだし。てかアンタさぁ教師だろ?職場恋愛なんてして良いと思ってんの?俺…言っちゃおっかなー。そうしたら東条転勤になるかな〜?(笑)」
「なっ…」
コイツ…サイッテー!
バチン!
思い切り由宇の頬をひっぱたく。由宇は驚きを隠せないようだ。
「…ってぇな!」
ついに亜紀はブチ切れた。
「アンタっ…調子に乗るのもいい加減にしなさいよ!?何もかも思い通りになると思ったら大間違いだわ!」
ムカつく…ムカつくっ!
その時由宇がつぶやいた。
「…るせぇよ…」
ドサッ!