だけれど、俺はそんなことはおくびにも出さず、そ知らぬ振りで、
「よぉ春沢」
仲間の前もあって、立ち止まって、ちょっとつっけんどんに話し掛ける。
でないと、顔がにやけてしまうのだから仕方ない。
他のメンバーは立ち止まらず、俺より少し先を歩いていく。
「なっ、なんですか?先輩…」
意地でも俺と目を合わせようとしない千歳の頑張りが可笑しくてたまらなかった。
「約束どおり、喧嘩はしねぇよ。ただ、」
俺は、にやっと笑って、
それから千歳の耳元で小さく囁いた。
『今夜、また続きやろーな』
千歳は真っ赤になって、うつむく。
そんなところもすごく可愛い。
くっくっくっと、笑って、先を歩いていた仲間に追いつく。
「なに言ったんだ?拓也。あいつ、2年だろ?」
一人が聞いた。
「別に。たいしたことじゃねぇよ」
END アトガキ―――――――――-今までありがとうございました。 文章など、めちゃくちゃだったかもしれません(>_<)ごめんなさい また機会がありましたら、よろしくお願いします