その、あどけない笑顔に見とれていると奥の方から
「孝之、来たのか?」
奥の方から、歳は33歳ぐらいの背の高い男が現れた。
孝之の母親の7人兄弟で、孝之から見れば親戚だ。
「よく来たなぁ、孝之」
孝之を見ると笑顔で答えた。
親戚の雄太は妻の真紀より8つ上で、元々年下が好きな雄太にとって見れば
ちょうどいい相手だ。
「暑いのに、態々すみません」
真紀が答えると、軽く答えた。
リビングに付くと、とても綺麗な部屋で家具もきちんと揃っていた。
真紀さんの趣味かなっと思っていると
「あんまりジロジロ見るなよ。何もない部屋だからな」
雄太が言うと
「そうかな?綺麗な部屋で、俺は好きだけど」
孝之が答えた。
「俺は、もっと家具を集めたいって言うけど真紀がシンプルな部屋が
好きって言うからその部屋にしたんだ」
照れくさそうに雄太が答えると、真紀が微笑んだ。
その、絵に描くような幸せな家庭を見ているとこの手で壊したいと思い
始めた。
お茶を置いた真紀の後ろ姿を見ていたら、薄ピンクのワイシャツから
ブラジャーが透けていた。
白いブラジャーが分かるように透けていた。
”気づいていないのか?”
そう思い、雄太の方を見ていたらお土産のくちなしの花を喜んで
見ているので
俺の中で、何かが弾けたのを感じた。
そっと立つと
「ちょっと、トイレに言ってくる」
そう言うと、リビングを後にしカーテンで閉め切ってある
台所に向かった。
台所に向かうと、料理を作っている真紀の姿があった。
ワイシャツから見える、豊かなその胸と淡い肌が
まるで俺を誘っているようだった。