日の光の下
緑のしげった芝生の上で静夜とルナが会話していた。
「良い天気ね♪兄様」
「そうだな…」
ルナが子供らしい反応でハシャギながら前を歩く。
「仕事は…?」
「今日はオフ、ルナと普通に話す時間が欲しかったから…」
「?何それ…変な兄様」
ルナが静夜の腕を掴み、腕を組んだ。二人の身長差が仲の良い兄妹の様子を際立て見ていて微笑ましい。
「静夜義兄様…私に何か訊きたい事があるんでしょ?何?」
「──……ルナ…もう自分を貶めるような行動はとらないと誓ってくれないか?本当の妹に…なって欲しいんだ」
「──……兄様…私の買い主はあなたじゃない。あなたの父よ。あなたの父様が私に命令するなら…私は義兄様に抱かれないといけないのよ」
「…ルナがそれを望むの?」
「──……買われた人間に意思は無いわ」
ルナはハッキリ言うと、足を止め立ち止まる。
「ルナ…?」
ドサッ
ルナが静夜を押し倒し上にのしかかる。
「兄様…私を妹にするなんて…自由にするなんてよまい言私訊きたくない」
「どけなさい…」
ルナは静夜の言葉を無視。
静夜の上に乗っかったまま、服の上着を脱ぎ、ボタンを外し始めた。
大きくは無いが、形のいい胸にピンク色の淡い乳首を露にし、挑発するように見せ付ける。
「兄様…」
甘い声を発しながら首に手を回し、上目使いで誘惑する。
「誰よりも私の方が綺麗なのに…静夜兄様だって欲情してるでしょ」
「──……ハァι」
静夜が盛大な溜め息をつくと、ルナの服を着せ直す。
「Σ義兄様///」
「あのねι…ルナ…少しは真面目に訊いて欲しいんだけど…」
かわされ、馬鹿にしたような子供扱いにルナが顔を赤らめ怒っている。
「知らない!私は兄様に抱かれないと必要無いのよ!」
「妹になって欲しい。本当の…」
静夜の真剣な言葉に、ルナは顰笑する。
「よく…言えるわ。私の生い立ち知りながら…」
「ルナは…ルナだよ」
ルナの顔が歪む。
「私…あなたみたいな人…嫌い。静夜…」
「俺は好きだよ。ルナ…」
二人の気持はすれ違う…