それから何分がたっただろうか…私は我を忘れて泣いていた事に気付くと自然と涙が止まり、恥ずかしさで顔が赤くなった。
「大丈夫ですか?」
「あっ…暑さで顔が赤いダケよっ;」
「…えっ?」
「なっ…!何でもないっ(恥)!」
クスクスと男は笑う。
「斎藤 空と言います。」
「…空?素敵な名前デスね。私は桜…神崎 桜です。」
2人はそれカラ自分の事を話した。
空:「あの…すみません…初対面なのに嫌いだなんて言って…実はあの日僕も死のうとしてたんです。その時あなたと出会って思ったんです。
”何で死に遠い人が自ら命を絶つのか”…と…僕…生まれつき心臓が弱いんです…だから元気なあなたが死のうとしているのを見てカッとなりました…すみません…。」
私は淡々と話す彼の言葉を上手くまとめられないでいた。
桜:「えっ?し…心臓が弱いって大丈夫なんですか??」
彼はニコッと微笑み”空”に手を伸ばした。
空:「僕、空って名前とても好きです。青い空、広い空…」
そう言うと彼は私に”また会いましょう”と言って去って行った。