それから1ヶ月が過ぎた。私が空を意識し始めたのはいつだっただろうか…空を見る度に私の心臓は早く脈打ち、私の筋肉は緊張し動かなくなる。
この気持ちが”恋”だと気付かずに…
いつも空と会うこの木の下で今日も空と会い、いろんな事を2人で話した。
けれど、今日は何処か空の様子が少しおかしい…
桜:「…?斎藤…さん?」
空は少し黙ってから重たい口を開いた。私の目を綺麗な眼で見つめながら
空:「…神崎さん…僕があなたに好きだと言ったなら、あなたは僕の前からいなくなりますか…?」
空は真剣に私に言った。
空:「神崎さんが好きです!」」
…………!!!。
私はあまりに突然の出来事に声が出なかった。
空:「…ふぅ…すっきりしたぁ!!…神崎さん明日の花火大会僕と一緒に見に行きませんか?」
桜:「えっ?あ…花火大会??」
空:「花火大会行った事ないですか?」
あの頃の私は生きる意味など分からずに生きていたので、花火など、どうでもよい物だった。
桜:「い…行きます!明日の花火大会!一緒に!」
私は出ない声を振り絞って言った。
空と花火大会の約束をした後、私は家に着くとゆっくりとお風呂に入った。
明日は何着て行こう…髪型はどうしよう…など考えながら。