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最期のラブソング?

 2006-06-27投稿
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…翌日私は目が覚めた。時計を見ると、もう昼を回っていた。

“今日の夜、空と一緒に花火大会に行ける…”

そう思えば思う程、私の心は卯のように跳ねた。

────────。

それから長い長い昼を過ごし、やっと夜が来た。

私は何を着て行ったらよいのか分からず、
“とりあえず花火大会は山であるから…Tシャツにジーパンかな?”
など考えながら、急いで支度をした…髪型はポニーテールが無難だろう。

今日もあの木の下で待ち合わせをする。
一人待っている私の前に一台の車が止まった。

空:「僕の運転、危なっかしいけど、どうぞ乗ってください」

私は少し戸惑いながら空の車に乗り、花火大会の会場に向かった。

桜:『昨日のあの告白…本気なのだろうか…空はいつもと変わらない…いつもと変わらない美しい瞳…』



会場に着くと沢山の人達で賑わっていた。…大半がカップルだ。可愛いらしく整えた髪、浴衣…化粧…。

桜:「あの…浴衣着て来なくて…すみません」

空は少しびっくりした後、にっこりと笑って

空:「ど〜うして山に来るのにわざわざ浴衣着て来るんでしょうね〜、ジーパンでいいのに(笑)」

そう私に言うと空は“僕、絶景ポイント知ってるんです!”などと可愛いらしくハシャギ、私の手をとり案内した。



着いた場所は草や花でおい茂った場所だったが、とても良い眺めの場所だった。


ヒュゥ〜〜〜ドーン!!…パラパラパラ…

ヒュゥ〜〜〜ドンッ!ドンッ!!……………

突然目の前がとても明るく光った。赤…青…黄色…

桜:「…綺麗…」

私は“空”に咲くいくつもの光の花を見つめた。


…ギュッ

──────!!!

私の手に何かが触れた……空の大きな手…。

空:「神崎さん…昨日の僕の告白の返事…考えてくれましたか?…聞かせてください…。」

空の大きな手は、小さく、小刻に震えていた…。

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