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最期のラブソング?

 2006-06-27投稿
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空は緊張しているのだろうか…私の心は恥ずかしさの反面、“嬉しい”という気持ちでいっぱいになっていた。

桜:「…こんな私で良ければ…よろしくお願いします…」

私は空に今の気持ちを伝えた。空は予想外の私の答えにしばらく固まっていた。

空:「あ…ありがとうございます!」

空は美しい眼をキラキラと輝かせて私に言った。本当に嬉しそうだ。

空:「あの…あつかましいかもしれませんが、神崎さんの事…下の名前で呼んでも良いですか?…ぁっ…!もっ…もちろん僕の名前も下で呼んでくれてもかまいませんのでっ!」

桜:「クスクス…なら…空…さん?」

空:「“空”で良いですよ」

桜:「…空………」

私達は夜空に咲く光の花には目もくれず、ただお互いを見つめ合っていた……。

空との距離がせばまり、空の唇が私の唇に触れようとした…

『ガサッ!!』

2人はびっくりして正気に戻り、口づけを止めた。……恥ずかしい。

『ガサッ…ガサッ』

桜:「な…何の音ですか?」

隣の茂みから“ガサガサ”という音がする。…それだけではない、女の、甘く甲高い声がする。

空:「何の音だろ?」

空は音がする方向に近付いて行った。空は気付いてないみたいだ。

桜:「ねえ…空!止めとこ?…空ってば!」

茂みの中で何が行われているか、私には分かった。だから空を止めた。

…それでも空は聞かず、私と空はゆっくりと音のする方へ向かった。

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