ルナは自室の窓際に腰掛け月を見上げていた。
「──……ルナは…ルナ。…誰も私にそんな事言わなかった。…汚い血…私は…存在事態が汚い…」
ルナが悲痛に顔を歪め目を閉じると、手をクロスし、腕を押さ、震える自身を抱き締める。
「……」
ガチャ
ルナの部屋のドアがノックも無しに開いた。
「?誰……兄様?」
電気をつけていない薄暗い部屋、訪問者の顔が見えない。
「──……ルナ様」
「あなた……執事の人ね。何か用ですか?」
背の高い若い執事は部屋に入って来ると、ルナに歩き寄る。
「?」
ガシッドサッ
執事はルナの目の前まで来ると突然手を掴み、床に押し倒した。
「Σ何をするの!」
執事は、無言でルナの腕を掴むと首筋に口付け舌をはわせ舐める。
「嫌!止めなさい!」
ルナは必死に抵抗するが、力の差は歴然。されるがままだった。
「止めて!」
執事は片手でルナの両手を押さえ、足をなぞりながら服に手を入れ、下部に触れる。
首や耳をしつこく舐めながらルナの敏感な場所に触れようとする。
「アッ…ンッ…何で…こんな…」
「ずっと…御慕いしていたのに…あなたが娼婦の娘だなんて…あなたは美しく作法礼儀も身に付け、人柄もよかった。なのに…」
ルナがそれを訊いて甲高い笑い声をあげた。
「フッ…ハハ…ハハハッ…慕っていた小娘が汚れた血だと分かったから…犯すの?幻滅したから?なんて馬鹿な男…」
バシッ
執事は身を震わせ、ルナを叩いた。
「う…うるさい!お前に…俺の気持ちが分かるか!」
「…」
ルナは、男を哀れみながら見つめる。
「ッ娼婦の娘…なんてお前は汚いんだ!俺は今までお前見たいな汚い奴に仕えていたと思うと吐気がする!」
男はルナの服を乱暴に引き千切ると足を掴み無理矢理広げた。
「ンッアッ…イ…ヤァ」
男は顔をうずめ、ルナの秘部をしつこく舐め続け愛撫する。
無理矢理犯されていても与えられる快感にルナは身を震わせ、愛液をにじませる。
「アッ、アッンッ……ヤァ…イヤもう…お願い…やめ…て…ンッ…」
「御慕いしています。ルナ様…」
男はルナの体を愛撫し続けた。
愛を裏返せば憎しみに変わり、憎しみは愛と同じくらい強い気持ちだった。