一時歩いていると公園に着いた。ベンチの前で男は、
「ここに座って。絆創膏買って来るから待ってて。」
「えっ?…あの…」
声をかける前に男は立ち去った。
言われた通り未央奈は待った。一時して男が息を切らしながら戻って来た。買って来た絆創膏を取り出し未央奈の右足のヒザに貼った。
「ありがとうございます。それとすみません…。」
「え?何が?」
「ぶつかった時…あの時、考え事していたので…。」
「あ〜…実は僕も考え事してたから…こちらこそすみません。」
男が立ち去ろうとしたその時、
「あ、あの!」
男が振り返った。
「わ、私未央奈です。桜木未央奈です///。」
男は一瞬黙った。そして、
「僕は五十嵐大樹です。」男は答えた。
「お礼をしたいんです。」
「いいですよ。お礼なんて。」
「でもしたいんです!」
「…じゃ〜お茶なら…」
未央奈は嬉かった。そして、未央奈と大樹は電話番号を交換した。
(続く)