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雲の上のスプラッシュ?

国府津花梨  2006-07-01投稿
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美緒は、隣の座席についた気品漂う青年のオーラにときめいた。
フランクフルトから成田までの約11時間を共にするには、申し分のないパートナーだ。
ビジネスクラスの2階席は、右側最前列がカップルシートのように孤立している。
相手も気に入ってくれたのか、どちらからともなく会話がプライベートなことへ及び、17歳年下の音楽大学院生であることを知った。なるほど、繊細な指がセクシーなほど美しい。
夜間飛行に入り、後方の座席には寝静まる気配が漂っている。でも海外での学会が続いたせいか、美緒は不眠症気味になっていた。
それを察したのか、隣の青年が?心地良く眠れるマッサージ?を申し出てくれたのである。
リラックスのためにストッキングを脱ぐように言われ、美緒は妖しげな期待に包まれながらそれに従うためにトイレへ向かう。念のため、パーパータオルを多めに持ち出した。
席に戻るとブランケットでウェストまで被われ、青年の綺麗な手が忍び込んできた。

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