とある私立高校に海波友羽苗(かなみゆうな)という?年生の女子生徒が居た。
友羽苗は頭が良くてスポーツが出来る、いわば優等生である。
スタイルも抜群に良い。
厳しい私立のためスカートの丈が長めに決まっているのだが、友羽苗の足の長さに合わせてしまうと、規定のスカート丈は長いと言うよりむしろ短い。
細く長い友羽苗の足は通り過ぎた人全てを振り向かせる。
唯一の問題点は友羽苗は一度も彼氏ができたことがない。
というのは、周りの男が友羽苗の美しさに圧倒されてしまうため告白する自信が無くなってしまうからだ。
ある時、友羽苗は放課後学校で1人の教師に進路の事で呼び出された。
呼び出した教師は友羽苗の学校では一番人気の曳山拓(ひきやまたく)だった。友羽苗はこの曳山拓が嫌いだった。女子生徒に持てはやされて調子に乗ってるように思えたからだ。
友羽苗は少し狭く窓のない進路相談室に呼び出された。
友羽苗はこの時初めて進路相談室に入った。中では書類をもった曳山拓が3人がけのソファに腰掛け友羽苗をまっていた。
拓は友羽苗に正面にあるもう一つの3人がけのソファに座れと言った。
友羽苗は曳山と2人なんて嫌だな…と思いながらも渋々中に入った。
拓は進路の話