奏志は素早くトイレに入り込み、興奮をみなぎらせた自分のものを引っ張り出して、しっとり濡れた掌で包んだ。そして馴れた手つきでしごきながら、いつものように音楽的リズムを刻む。
つい先ほどまでむさぼっていた完熟の果実、それに突き立てている場面を連想していた。彼女のとろける熱い巻貝が、フォルテシッシモの勢いで締め付けるシーン…
「うっ、うお…、う〜っ!」健やかに飛び出したミルキーウェイをティッシュで受け止め、肩を揺らすほど乱れた呼吸を整えてから座席に戻った。
魅惑的な隣人は、すでに大人の色香をにじませたまま深い眠りに落ちている。その姿を眺めながら、はやはり満ち足りた気分でいっぱいになった。
留学先でそういう仲になった莉里香は、20歳になったばかりの張り切った肢体を誇っている。しかし、若々しい感じ方や浅く逝ったような反応は、何回交わっても奏志を不完全燃焼させていた。
同年代の女子達とは比べものにならない、熟した感触や淫らな悦び方が愛しい。そんな思いをめぐらせつつ、奏志はやがて睡魔に支配されていった。