空は気付いているだろうか…私が心を込めて歌ったうたがラブソングだという事を…。
そして季節は冬になった。あれからすっかり元気になった空は退院していた。
空:「桜…覚えていますか?」
桜:「…何を?」
空:「僕が道端で倒れた時に桜が運んでくれた場所です…」
桜:「あ…うん…あの大きい木の下だよね」
空:「桜…今からその場所に行きましょう!」
空はそう私に言うと、寒いというのにコートも着ないでその場所へと向かった。
着いたその場所は桜の花が咲く木の下だった…
空:「この木…桜と同じ名前の木ですよ…この桜は春と冬に花を咲かすんです」
桜:「桜の木だったんだ…凄い…綺麗……」
空と私はその美しい桜の木を2人で眺めた。
突然、空が真剣な顔をして私に言った…
空:「桜…僕が生きてる間…僕と結婚してくれませんか?」
桜:「…えっ?」
空:「プロポーズが早すぎる事は分かってます…無責任な事だって分かってます…けど…今はただ桜が欲しいんです!」
私は空のプロポーズに頷き、答えた…。
────────。
桜の木の下でプロポーズを受けた後、私達は空の家に行き、少し会話した後、ベットの上で熱い口づけを交した……。