彼女のアソコにむしゃぶりついた。
☆ ☆ ☆
それからというもの、オレたちは週のうち2回は必ず、
どちらかの部屋で、ヤリあった。つまり、上か下かの部屋で。
隣近所に気付かれないように、細心の注意を払って。
だから、別れがこんなに突然来るとも思っていなかった…
何気なく下を見ると、引越し屋のトラックが下にあった。
どこかの家が引越すんだなと、呑気にかまえていたら、
見覚えのある家具がどんどんトラックに運び込まれていく。
咲子さんが引越ししてしまう…オレに何も告げずに…。
オレは部屋の中をうろうろと、落ち着かなく歩き回った。
そうだ、コンビニでも行くふりをして、さり気無く、桐生の
旦那に話し掛けてみよう…
トラックに荷物が積み終わっていた。
桐生と咲子さんが自分たちの車に乗り込もうとしている時だった。
「お引越しですか?」勇気を出して、オレは桐生に話し掛けた。
「ええ、マンションを買いましたので」ぶっきら棒に桐生は答えた。
咲子さんは一度もオレの顔を見ようとはしなかった。
そして車は発車した。
しかし、今、オレはメールで呼び出され、表参道にいる。
勿論、呼び出したのは咲子さんだ。
はじめての都会の夜の街に、オレは心細そうに佇んでいた。
後ろからオレは抱きつかれた。
泣きそうな笑顔、あの頃のままの咲子さんだった。
オレたちは路上で抱き合い長いキスを交わし合った。
道行く人達はオレたちに、全く無関心でいてくれる。
「公園へ行きましょ」咲子さんがオレの腕をとる。
どうやら、オレたちはこれからはじまるらしい。
「うちの主人、よく海外出張するようになったわ」
その言葉を合図に又、唇を重ね合うオレたち。
〜END〜