昼下がり、菜緒はR指定の作品を上映している映画館に入ると、人もまばらな座席の後ろの方に座った。
ストーリーが進み、いよいよ濃密なラブシーンが映し出され、菜緒が憧れている有名俳優のセクシーな場面に見入った。体の奥からジワッとしたものが流れ出る。
まるで、その俳優に自分が愛撫されているかのような、しかし、それは錯覚ではなかった。
誰かの手がフレアーミニをたくしあげて、太腿の間を摩っている。いつの間にか、隣の席にサラリーマン風の男が座っていたのである。
パンティの三角部分に掌を当てられ、その温もりに菜緒の警戒心が緩んでしまった。膝が少しずつ開いていき、サラリーマンの手が遠慮なく、生地の上端から入り込む。
藻のようなヘアをすくように指先が奥へと侵入し、密かな唇を開いてその部分を確かめた。
「こんなになってる」そう耳元に囁きながら、サラリーマンは潤い過ぎている溝を楽しんだ。
スクリーンの俳優にされているような妄想をめぐらす菜緒は、さらに蜜を溢れ出させてしまう。
?あ〜ん、なんて上手なの…?花芯を指先で弄ばれるにつれて、足先へと痺れわたるような感覚に包まれ、淫らに太腿が震えた。
緩んだ両脚の突き当たりで、サラリーマンの指技が自由自在に披露される。
?どうしよう、逝っちゃう、ああダメ…?菜緒は背もたれに肩を押し付けるように上半身を反らせ、尾を引くような呻き声をあげながら達してしまった。