俺は高校教師だ。小学校の頃から夢見ていたはずのこの仕事だがかわりばえのない毎日にだんだん嫌気がさしてきていた。
ある日の夜、町を歩いているとフードを被った怪しげな男が『透明人間になれる薬』を売っていた。そんな子供騙しにもならないよぅなうさんくさい品を俺が買ってしまったのは真夏の暑さのせいだろうか…
家に帰ってしげしげとその薬を眺めた。
[使用上の注意:1日たつと元の体に戻ります。犯罪行為には使用しないでください。]俺はフッと笑った。ばかばかしい…
その怪しげな薬を俺が飲んだのもやはり真夏のせいか。
『???!!??!』なんと俺の体は本当に透明になってしまった。『参ったな…今日も仕事なのに』とりあえず俺は学校に行くことにした。まだ半信半疑だった俺は通りすがりの生徒に挨拶をしてみた。生徒はとても驚きキョロキョロと周りを見渡していた。『本当に見えてないんだ…!』なんだか楽しくなってきた。こんなに楽しい毎日なら給料なんかいらない。俺は近くの教室に入る。最近来た女の教育実習生が授業をしていた。色白でまだ少し顔に幼さが残っている。俺はとても素晴らしいことを思い付いた。少し罪悪感もあったが…そっと実習生の近くにしゃがみ、スカートの中をのぞく。ピンクのレース。割れ目がくっきりとすけていた。