先生の笑顔に見とれていたら塾長が部屋に入って来た。
数学のプリントを渡される。
見た目サッパリ分からないι
そんな事より...
麻:「なんであたし高校生と?中3とやりたい!!!」
塾長:「多分授業についていけないなιしばらく緒川は個人で勉強して、基本ができるようになったら中3に入れるよ。」
麻:「ぅえ-!!?最悪。」
塾長:「大丈夫。緒川は、やればできる子だから!!!」
麻:「ン゙〜...ι」
塾長:「ここは静かだから集中できるし!!!頑張って。....じゃ、大野先生、緒川をよろしくね〜」
先生:「はい...笑」
それだけ言うと塾長は去って行った。
麻:「中3のみんなと勉強したかった〜ι」
先生:「すぐ追いつけるよ。」
麻:「無責任な-(Pд`q。)あたしメッチャ頭悪いンだよι」
先生:「俺、高校生担当だけど高校生はあんまり質問してこないから、いつでも呼んで。」
麻:「は-い...」
先生はあたしから離れて資料に目を通し始める。
あたしはとりあえずプリントを眺める。
分かんない!!!
``?''とか見た事ないι
先生の方を見る。
すぐにあたしに気付いて片眉をあげて
``分かんない?''
の表情を送ってくる。
あたしはうなずいてため息を漏らす。
先生が近づいて来る。
先生:「どこ?」
麻:「ココ。」問題を指差す。
先生:「一問目からつまづいた?笑」
麻:「...。」しゅんとなるあたし。
先生:「嘘ウソ!!!俺もパッと見分かんねぇから!!!笑 一緒に解こう?」
麻:「うン...」
先生:「まずこれを、素因数分解してみ?」
麻:「素因数分解って?」
先生:「そこから分かんないの?笑 じゃあ俺がやるから覚えろよ?笑」
麻:「は-い!!!」
先生:「...で、こうすれば...ホラ!!できた。わかった?」
麻:「うンッ!!!」
先生:「やればできるじゃん!!!」
麻:「えへへ-。てか先生、名前は?」
先生:「俺は大野 数樹[オオノカズキ]」
麻:「じゃ、大野先生♪あたし1人じゃ解けないから一緒に解こう?笑」
わざと甘えて言った。
大:「甘えないの!!!笑」
優しく微笑んで頭を手の甲で軽くこづく。
でもその後はずっとあたしについててくれた。
あたしはすごく幸せだった。
先生は大学生。
バイトとして塾で働いてるんだって。
主に高校生担当。
あたしはこれから塾を一回も休まない事にした。
大野先生に会うために★