Kは叫び、顔を真っ赤にし、うつむき…百面相のように表情が変わっていった。
僕は快楽の余韻、そして未だ脳裏から離れない扇情的な裸体から目を離せず、
ただ呆然とするだけだ。
「え、えっとね、その…」
絞り出すようにKが口を開く。
「気持ちよかった、の?」
頬を赤く染めて、上目遣いでそんな事聞かないでくれ…心底、思った。
案の定、出したばかりのモノはみるみる硬度を増していく。Kに大きくなっていく
仮定を一部始終見られている。
この間に耐え切れず、傍らにあったスポンジを手に取ると、綺麗に絞った後、Kに言った。
「次は僕が洗うよ」
ただの勢いだった。
背中から、ゆっくりとこすっていく。二の腕。華奢だなと思った。
こんな腕で、いつも器具を運んでいたんだ。もっと体格のいい男子も女子も
たくさんいるのに、部長だからっていつも先頭に立って。
…それも、もしかすると僕と一緒に運ぶ時間が欲しかったからなのかな…