「………ふ…ぁ…」
気付くともう朝で、光は寝てしまっていた。「まっ…ぶしぃ…」
太陽の明かりが、光を照らす。
「6時かぁ…学校行かなきゃだ…」
テキパキと仕度をし、学校へ向かった。
光が通う学校は、かなりの名門校である。つまり金持ちが通う学校のようなものだ。
ブロロロ…
「運転手さんまだ?」
『すぃません…ι渋滞ですね。高校までは一時間ぐらいはかかるかもしれません』
それじゃ学校に遅刻しちゃうわね…あと少しだし歩いたほうが良いかも…
「ここまでで良いゎ。ご苦労様!」
光は車を降り、歩き出した。
そういえば最近運動してなかったから丁度良いかも…風も気持ち良いゎ。
ガサッ…カサカサ…
「…??」
光が歩いていると、何かを探すよぅな音が聞こえた。
『…よぉ…なぃよぉ…グスッ…誰かぁっ…助けてっ…』
「な、何…?」
光はキョロ?と辺りを見回してみた。
近くの公園の、草むらから聞こえるよぅな気がして、掻き分けながら声のする方へ向かった。
『ぃ…っ無い…無い!ゆう……き…うっ…う…』
ガサガサ「あ…っあの…」
『!!!』
ソコには、ショートカットの、美少女がいた。光と同い年ぐらぃだろうか。市立の制服を来ている。
「なにか…お探しですか?」
光が話しかけると、泣いていた少女は今以上に涙を流した。
ぶゎゎっ…
『あ゛…っ!あああ…あたし…無くしちゃった…アレがなきゃあたし…っダメなのぉ!ゆう…きぃっ…』
ユウキ…?
「落ち着いて…まず何、を無くしたんですか?」
『大切な…っく…人の写真です…かっ風で…飛んでっちゃって…』
「そうですか…じゃあ手伝います!早く見つけましょ!」
カサカサ…ガサッガサガサ
今何時だろう。無我夢中で探していた。学校遅刻しちゃったなぁ…
『ああぁぁ!』
「!!なっ…なっなんですか…!!??」
『あっ…たぁ〜良かったぁ…良かった…』
少女は写真を大切そうに握り、また泣き出した。
「良かったですねっあ…じゃあ私学校あるんで」
『あっ…ありがとう…』
光は気付いていない。あの写真には優貴が写っていた事を…